カスタマイズとSDKについて|株式会社 ティー・イー・エム

TECHNICAL INFORMATION

技術情報

2020.07.28

色彩輝度測定機

テーマ

カスタマイズとSDKについて

Westboro Photonics(以後Westboro)社製品専用のソフトウェアであるPhotometricaを使用することで、ユーザーは測定データに対する分析を、数式を用いてカスタマイズすることやウィンドウのレイアウトをワークフローに合わせて調整することができます。しかし、これだけでは一部のアプリケーションにとっては不十分です。一部の作業を自動化したいアプリケーションもあるでしょう。ユーザーインターフェースの簡素化や実行するタスクに合わせたユーザーインターフェースの作成といったご要望もあるかと思います。本記事では、このような内容を含むより高度なカスタマイズを行う方法についてご紹介いたします。

・Westboro Photonics社の紹介
Westboro Photonics社は、Photometricaの開発サービスも提供しております。開発サービスには、お客様の仕様に基づいたPhotometricaのカスタムアプリケーションやアドオンパッケージの作成だけでなく、お客様自身でカスタマイズ作業を行う際のテクニカルサポートも含まれます。詳細は弊社までお問い合わせください。

・ソフトウェア開発キット(SDK)
SDKを使用することで、Photometricaをオートメーションインターフェース(COM)やネットワークインターフェース(SOAP)を介してカスタムソリューションの一部として使用することができます。また、アプリケーション自体にカスタムスクリプトやユーザー定義ウィンドウを作成することもできます。PhotometricaのSDKを使用するためには、まず初めに自動化を可能にするライセンスキーを使用してPhotometricaをインストールする必要があります。既存のライセンスキーは、PhotometricaのAboutウィンドウから新しいライセンスキーを選択することで更新できます。

カスタマイズ技術の使い方について
Photometricaのカスタマイズに使用する技術は、アプリケーションの目標と要件によって異なります。

目標:ユーザーインターフェースのカスタマイズ
ユーザーインターフェースをカスタマイズして、より特有のアプリケーションにする場合や、もともとPhotometricaにはないユーザーインターフェースを追加する場合には、次のオプションを使用することができます。

・保護モード(Protected Mode)
保護モード機能は、パスワードなしではオペレーターが特定のアクションにアクセスできないようにします。
保護モードはPhotometrica内のSettingsウィンドウでProtected Modeを選択することで開くことができます。

・ウィンドウレイアウト(Window Layouts)
Photometricaのデフォルト設定では、各ウィンドウをユーザーが配置およびサイズ変更できるようになっており、ウィンドウのレイアウトはソフトの起動時に復元されます。
Layouts ウィンドウでは、各ウィンドウの位置とサイズを保存することができます。
Window > SDK…>Layoutsを選択することで表示ができます。

・スクリプト(Scripts)
スクリプトは、個々のウィンドウのツールバーボタンの表示など、Photometricaの様々な機能を調整するために使用します。

・ユーザー定義ウィンドウ(User-Defined Windows)
カスタムユーザーインターフェースの追加を最も簡単に行う方法です。テーブルやグラフだけでなく、様々な入力要素を追加することができます。

・外部アプリケーション(External Application)
.NETまたはCOMインターフェースをサポートするプログラミング言語で作成された外部アプリケーションは、Photometricaを組み込むことができます。外部アプリケーションのユーザーインターフェースオプションを使用して次のようなことが行えます。
・ホストアプリケーションが提供する1つ以上のカスタムドッキングウィンドウを使用してPhotometricaのユーザーインターフェースを使用
・ホストアプリケーションのユーザーインターフェースとPhotometricaのユーザーインターフェースをそれぞれのアプリケーションのウィンドウ内で使用
・ホストアプリケーションのユーザーインターフェースのみを使用(Photometricaのユーザーインターフェースを全く使用しない)

目標:分析とデータ操作の拡張
Photometricaのオブジェクトの作成と管理の自動化を含む、分析とデータ操作のカスタマイズを行う場合には、次のオプションを使用することができます。

・計算と評価(Computations and Evaluations)
SDKを使用することなくカスタム測定値の作成と値の計算を行うことができます。特定の測定計算または評価を実現する方法が不明な場合は、弊社にお問い合わせください。

・スクリプト(Scripts)
スクリプトは、分析の実行や作業の自動化など様々な方法で使用できます。測定、AOI、一般的なデータテーブルに利用できる多くの方法や多くのデータリストがあります。

・プラグインDLL(Plug-in DLLs)
測定データやデータテーブルなど操作する場合、PhotometricaからプラグインDLLを呼びます。C言語の関数出力をサポートする任意の言語でDLLを記述することができます。

・Python
PhotometricaはPythonのスクリプトを実行することができます。Pythonのスクリプトは、データテーブルだけでなく測定データへのアクセスもすることができます。

・外部ホストアプリケーション(External Host Application)
.NETまたはCOMインターフェース(Pythonを含む)をサポートするプログラミング言語で作成された外部アプリケーションは、Photometricaを組み込むことができます。

目標:外部デバイスの制御
Photometricaから外部デバイスの制御を行う場合には、次のオプションを使用することができます。

・スクリプトシリアルポート(Script Serial Port API)
スクリプトは、シリアルポートデバイスと通信を行うことができます。

・スクリプトHTTP (Script HTTP API)
スクリプトは、HTTP経由でデータを送受信するWebブラウザのように機能します。

・プラグインDLL(Plug-in DLLs)
C言語の関数出力をサポートする任意の言語でDLLを記述することができます。DLLには、プログラム可能なSDKが付属しているデバイスを制御するネイティブコードを含めることができます。

目標:外部プログラムからPhotometricaを制御
Photometricaを製造ラインもしくは大きなシステムやアプリケーションの一部といった外部からの制御が必要なところで使用する場合には、次のオプションを使用することができます。

・外部ホストアプリケーション(External Host Application)
.NETまたはCOMインターフェースをサポートするプログラミング言語で作成された外部アプリケーションは、Photometricaを組み込むことができます。

・SOAP
Photometricaは、SOAPサーバーとして実行でき、LabVIEWやMATLABなどのようなSOAPクライアントから接続や制御を行うことができます。一般的にSOAPは外部アプリケーションからも使用できます。

・HTTP Webサーバー(HTTP Web Server)
Photometricaは、シンプルなHTTP/HTMLサーバーとして実行でき、Webクライアントから接続や制御を行うことができます。

・コマンドラインプログラム(Command Line Program)
PmConsole.exeを使用すると、カスタムスクリプトで使用されるカスタムコマンドラインパラメーターを使用してPhotometricaを制御できます。 カスタムスクリプトの戻り値は、コマンドコンソールの標準出力に書き込まれます。

目標:起動時にPhotometricaをカスタマイズ
アプリケーションの初期設定をカスタマイズするコマンドライン引数を使用してPhotometricaRを起動できます。

おすすめの使用方法
ほとんどのカスタムソリューションにおいて、スクリプトとユーザー定義ウィンドウをプラグインDLLとともに必要に応じて使用することをWestboro Photonics社では推奨しております。これらの技術を使用することは、初心者のプログラマーにとって最も簡単な方法であり、結果的に保守や展開、セットアップが簡単なソリューションになります。

お問い合わせ