測定アプリケーション
- フラットパネルディスプレイ
- ニアアイディスプレイ
- 照明
- LEDアレイ
主な機能
- 12.3 MP イメージング
- 統合された分光計
- 0.001cd/m2の感度
- カメラと分光計用の ND フィルター
- 低い偏光依存性
- 自動暗視測定
- 電動フォーカスレンズ
- ビームスプリッターなし
すべての種類とサイズのディスプレイに
WP512 は、業界標準の EF マウントレンズを備えています。このシステムは、焦点距離 24 ~ 100 mm の電動または手動レンズに加えて、倍率 10 倍までの固定式顕微鏡レンズをサポートしています。さらに、+/- 80 度まで測定できる CONOMETER® Viewing Angle Lens と、拡張現実(AR)および仮想現実(VR)アプリケーションの Near Eye Display (NED)測定用のレンズも利用できます。
ソフトウェアPhotometrica® において、スマートフォンディスプレイの 2D 輝度画像を表示している箇所のスクリーンショットと、光軸に対して校正された測定スポットから得たスペクトルデータ
AR / VR ディスプレイのテスト
XR1 Near Eye Display (NED) Lens は、最大 60 度の水平または垂直の視野(FOV)を有するディスプレイに対して、最適なテストパフォーマンスを提供します。潜望鏡の設計により、メガネ、ヘッドセット、およびヘルメットの最終アセンブリに容易に適合します。さまざまな刺激においいて人間の視覚調節がなされ、瞳孔径は変化します。そのため、入射瞳の絞りは 1.5 ~ 4.0mm の範囲で調整できるようにしています。
XR1 NED Lens とイメージング分光色彩輝度計 WP512
AR/VRグラスの迷光もエリア設定することで、最大値・最小値・平均値を算出できます
視野角度
Conometer® Lens により、フラットパネルディスプレイとバックライトの視野角測定が可能となります。さらに、このシステムは 0.05 度の分解能と 0.0001 cd/m2 の感度を備えています。
Conometer Lens とイメージング分光色彩輝度計 WP512
輝度視野角を極座標で出力したプロファイル
分光性能
統合された低ノイズ CMOS 分光計は、高性能な色測定を合理的なコストで行うために最適化されています。低い迷光とスタッキングを用いた高ダイナミックレンジを組み合わせることで、優れた色測定が可能になります。
1E-4 未満の迷光を示すスケールでプロットされた HeNe レーザーのスペクトル
測定原理
装置の設計において、すべての光をカメラまたは分光計に送るようにすることで、スループットと感度が最適化されています。また、微量な光の測定が必要な場合にタクトタイムが大幅に改善されています。
WP512 のユニークな機能の鍵となるものは、高速直線移動ステージです。ステージには、RGB カメラまたは分光計で光を測定するための複数の位置があります。さらに、オプションにより、RGB カメラパスでは ND1 まで、分光計パスでは ND2 まで、フィルターが利用できます。低輝度測定は、多くの生産現場でタクトタイムを最適化するために重要です。スループットが高い WP512 は、ボトルネック測定で、2 つ以上の焦点面に光を分割するビームスプリッタータイプの測定より 2 倍高速に行うことが可能です。
オプションの ND フィルターにより、幅広い光測定に対応することができます。非常に明るい対象を測定したり、減衰することで最適な露光時間を増やします。たとえば、カメラと分光計の露光時間はミリ秒(ms)未満である場合がありますが、30Hz で変調されるディスプレイは、33.3ms の露光で最もよく測定される場合があります。
さらに、この方法により偏光依存性は非常に低く、色および幾何学的収差も最小限に抑えられています。これらは測定精度において重要となるパラメーターです。
都合の良いことに、カメラが撮影を行っているときは分光計がシャッターされますが、逆の場合も同様です。このように、タクトタイムに影響を与えることなく、暗視補正を頻繁に生産ラインで行うことができます。
ファイバーは固定され、ステージは左右に移動します。上部の ND1 はイメージャーの前にあります。中央ではイメージャーの前に ND フィルターはありません。下部のプリズムは光をファイバーに偏向させます